猫と建築社のコンセプト
一昔前、多くの猫たちは家の中と外を『出入り自由』というスタイルで過ごしてきました。
朝起きれば散歩に出かけ
行ってきまーす
花の匂いを嗅ぎ
草についた朝露を舐め
土の感触を楽しみ
虫やトカゲを追いかけ
くんくん いい匂い
縁側でゴロンと昼寝したり
お外時代のうにちゃん のびびーん
友達や恋人と走り回ったり 転げまわったりして遊び
やったなコンニャロー!
気の済むまで遊んだら夕陽を眺め
はぁーちかれたー そろそろ帰ろうかにゃ
夜になったらいつも少しだけ開いてる例の窓から家に入り
ただいまー
あ、そこから入るんだ なかなかアクロバティックですね
家族と美味しい食事を済ませお気に入りの場所でぐっすり眠り
押入の枕棚は人気スポット すぴー
また朝が来る
ほんじゃま、またちょっくら行ってきます
・・・といった具合で、人に飼われている猫というのは食うにも困らず、快適な寝床も約束され、自由で気まま、色々なシガラミに縛られがちな人間社会から見ればなんとも羨ましい憧れの生き方をしてきました。
しかし昨今、ペットを取り巻く状況は大きく変わり猫には『完全室内飼育』が望ましいとされ、自由を謳歌していた猫たちの多くは家の中だけで生涯を過ごすという状況になりつつあります。
え?一生お家の中? 寝耳に水です
猫から自由を奪いたくない
しかしながら、猫と建築社でもやはり完全室内飼育を推奨しています。
地域等による程度の差こそあれ、お外での生活は自由と引き換えに常に危険と隣り合わせです。
ひーーーっ!!!
絶えない交通事故、猫同士の縄張り争いによる喧嘩、他の猫との接触等による病気の感染、心無い人間による虐待などなど、飼い主の目の届かない外の世界には沢山の危険が猫を待ち受けています。
そうした危険から愛猫を守れるのは共に暮らす人間(飼い主)だけなのです。
一生守るからね
完全室内飼育にすることで、先に述べたような多くの危険から猫を守ることが出来ます。
しかし、本来活発な運動神経と好奇心を持ち、冒険や遊びが大好きな猫を、生涯家の中だけに閉じ込めておく事は猫にとって大きなストレスになることでしょう。
猫を完全室内飼育するにあたっては、猫がストレスを出来るだけ軽減出来る室内環境を整える工夫が必要です。あなたの家は「人間のための家」ではなく『人と猫のための家』なのですから!
今までのあらゆる常識をとっぱらって、猫のように自由な発想で家を設計しましょう。
人のモジュールだけでなく、猫のモジュールも考慮した設計が必要です。
猫のストレスを軽減させるために取り入れる要素は多々あります。
・適度な運動が出来る
・爪とぎや狩りなど猫の本能を満足させる
・快適な居場所を自由に探せる(動線の確保、温度・湿度・明るさなどを選べる)
・大好きな外の世界を眺められる
・清潔な食事場所やトイレがある
などなどの代表的な要素に加え、その個体固有の好みや性格、癖などによる配慮も必要です。
大切なのは、猫・人のどちらか寄りになってしまわないこと。
例えば
「壁紙で爪とぎされたくないから爪が引っかからないペット用壁紙に変える」
というのは人寄りの発想。これでは猫は爪とぎが出来ずストレスがたまるばかり。
こんな時、猫と建築社なら
「猫が喜んで爪とぎしたくなる、しても問題のない素材や場所に変える」
ということを提案します。
逆も然り、猫の快適のために人が我慢をするのもナンセンスな話です。
猫の本能・性質等に伴う行動を人間のために『抑制』するのではなく、猫が出来るだけ本能に沿った生き方が出来、かつ人間もそれを楽しみ、お互いに心地よく暮らせる空間。
猫と建築社は、お一人お一人、一匹一匹と真剣に向き合い、そのご家族に合った「人と猫のための快適な空間」をご提案することをお約束します。